• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第34章 遊園地と目撃







「動物の館って言うても可愛いのはおらんって言うか……そう、ドロドロに溶けてるって言うか……」


「ドロドロ?」


意味が理解出来ないとばかりに振り返った彼に私は真顔を向ける



…………正直自分でも意味不明だ


しかし出てしまった言葉を変に誤魔化してしまえば彼は疑いを向けるだろう

従って私には押し切ると言う選択肢しか無かった


「溶けてるって何。」


「…………えっと………皆溶けてるんです………」


「動物虐待の館って事?」



彼の怪訝な表情は当然の反応で遊園地に動物虐待の館なんてグロテスクな物が存在するのは異様以外何物でも無い


「じゃなくて………元々溶けかかったウサギ………とか………」

「何それ。」



即答で返されて言葉が詰まる中再び悲鳴が聞こえ


「良く解らないから見に行こう。」


彼は再びお化け屋敷へと私の手を引き始めた

私の奇っ怪にも程がある説明は彼に好奇心を抱かせてしまったらしく横顔からでも彼の瞳の輝きを伺えた



列に加わった私はソワソワと落ち着かず汗を流す

今更お化け屋敷だなんて言えないし入りたく無いとも言えない……

何故なら隣の彼が楽しみにしているのが一目瞭然な程瞳を輝かせているのだ


……………どうしよう。どうしよう。どうしよう……………



/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp