第34章 遊園地と目撃

ジェットコースターも移動する＝レールがしっかりと固定されていない……………？



瞬間浮き上がった身体に安全バーをわし掴む

元の世界では滅多な事が無ければジェットコースターも安全だと思っているがそもそも世界が違うのだ

滅茶苦茶粗暴な仮設工事でもおかしくないなんて思ってしまえば、ジェットコースターの遠心力や浮遊感に死を感じる


「うあああああああああ"………」


「…………。」


私は可愛げも無い叫び声を上げ彼は只人形の様に揺られている内にジェットコースターは元のスタート地点へ戻って来た




感想は



……………………生きていた。





だった



まさかジェットコースターに乗って生の喜びを感じるとは思わなかったがなんともデンジャラスな体験だった


………………昨夜の夜景の足元にも及ばないが………


隣の彼をチラリと伺えばキラキラ輝く可愛らしい瞳に癒される


「楽しかったですか？」


「うん。」


あどけない表情を浮かべる彼だが私を座席から引き上げる腕の力強さのギャップにキュンとする



そして然り気無く指を絡められそのまま私の手を引く彼にドキドキしてしまう

嬉しくて楽しくて見上げた先彼は柔らかい表情を浮かべていた