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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第34章 遊園地と目撃








「イルミさんイルミさん!!ジェットコースター行きましょうよ!」


「良いよ。」


大きなレールは観光バスで見た物と同じで一緒に来ようと約束した事を果たせた事が嬉しかった

ヨークシンの地区には毎年この時期に遊園地が来るらしく子供達にとってはお祭りみたいな物なのかもしれない、なんて思う

見渡せば子供達も大勢いるが親子連れと言うよりも子供は友達同士で、あとは若いカップルが多い様に思った


………………私達も端から見れば立派なカップル……………


なんて考えながら繋がれる事の無い手をチラリと盗み見る

彼は人混みでは手を繋ぐと宣言していたがそれは私の世界での話し………あの言葉は無効に成ってしまったのだろうか

緩く落ちている大きな手を眺めながら自ら手を握る事は出来なくて寂しい自身の手をぎゅっと握った



そうこうしている内にやって来た私達の番

私はジェットコースターに乗り込んでからふと疑問を感じて彼の横顔を見た


「このジェットコースターも移動するんですか………?」


「するよ。」



けたたましい発車のベルを聞きながら私は顔面蒼白に成っていた





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