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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第34章 遊園地と目撃







のたうち回る内にベッドから落下して派手な音を鳴らして頭を打った私に彼の小さな笑い声が聞こえてベッド上を覗くと


上半身を起こして垂れる前髪をかき上げた彼と目が合った


「キスで起こしてくれるなんて沙夜子にしては気が利くね。」


なんて悪戯な表情を浮かべて笑う彼に私は顔から湯気が立ち込めてしまいそうに成る


そんな私を気に止める様子も無くベッドを抜けた彼は私の前で立ち止まると未だ床に座り込む私の額に優しいキスを落とした


「今日は外に行くから準備しなよ」


言いながら部屋を出て行く背中を見詰めて私は真っ赤な顔を抱えて暫く動けずにいた




___________"



私達は宿泊しているホテルから離れて随分と閑静な住宅地を抜け、突如現れた遊園地に来ていた

道すがら移動遊園地なる物だと彼は話したが本当に此れが移動するのかと疑問に思うくらいに大規模だ

そもそも日本に移動遊園地という物が存在しないので実際には良く解らないがヨーロッパなんかには移動遊園地があると聞いた事がある

見渡してみると芝生の地面に広がる其所は映画の中で見た事がある様な雰囲気で

観覧車やジェットコースター、バイキングやお化け屋敷迄様々なアトラクションが賑わいを見せていた


「ヨークシンでは毎年この時期にしか遊園地が無いんだって。」


ジリジリと暑い太陽を仰ぎ見ながら教えてくれた彼だが私は日本には無い海外的雰囲気に早速楽しく成っていた




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