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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第33章 のんびりと休日




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その後夕食を食べて入浴を交代で済ませた私達だが


「見せたい物がある。」


彼は唐突に外出すると言い出した

風呂上がりな為に二人共にガウン姿で見詰め合う


………………何故入浴前に言い出せないのか…………


髪はまだまだ水気を含んでいるし乾かしてからメイクして着替えるだなんてモノグサな私には面倒極まり無い


しかし彼からのお誘い、しかもわざわざ見せたい物があるだなんて胸は簡単に弾み二つ返事で快諾してしまう


タイミングはもう少し考えて欲しかったが彼からのお誘いは大歓迎だ

嬉々として着替えに行こうとする私に彼は


「そのままで良い。」


意味不明な発言をする


ガウンのまま街を歩くなんて恥ずかしい………


「行くよ。」


「えっ!!」


訳も解らないまま肩に担がれた私はぎゅっと彼にしがみ付く


「ちょっと待ってください!お風呂上がり全開で歩きたく無いです!」


「平気だよ。」


言いながら軽々階段を登る彼に疑問符が浮かぶ
私達が居るフロアは最上階

上にはヘリポートの様な場所がある

つまり街に降りず飛行船で街の夜景を眺めるのかと納得した私だが彼に担がれたまま見渡した其所に飛行船は見当たら無かった


「イルミさっ………」


高層ホテルの屋上には強い風が吹き靡く彼の髪が顔にペッタリ張り付いた

まだ水気を含んでいる為にまとわり付く髪を懸命に払っていると


「しっかり掴まってなよ、隣のビルに移るから」


私の心臓は一瞬にしてバクバクと騒ぎ始めた

勿論ときめいている訳じゃ無い……


この高層ホテルから隣のビルに跳び移ると言うヤバすぎる発言にびびっているのだ

…………私は高所恐怖症だ




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