第33章 のんびりと休日

此方の世界にやって来て私はまた彼に恋している

彼は私の世界に居る頃と少し変わった

猟奇的な部分が全面に出る様に成ったし友人関係にも無関心だった彼が束縛を始めた

それはきっと暗殺という仕事と私との時間を両立させているという事も原因の一つだろうし
そもそも此処が彼の世界だという事で彼の異常性が発揮され易く成っているのだろう

そもそも彼は猟奇的な人だったのだから……………



「………ねぇ沙夜子」


ゆらりと此方を向いた彼に苦笑いを浮かべる


「沙夜子に必要なのは誰？」


「イルミさん！」


即答にも程がある質問に元気に答えれば彼が漂わせていた雰囲気は普段を取り戻す


「じゃ、ヒソカは要らないね。」


「それとこれとは別です」


「………あっそ。」


つまらなさそうに呟いた彼は僅かに眉をひそめて拗ねた様な横顔が非常にキュートで私は静かに身悶えた