ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第33章 のんびりと休日
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ラブシーンを通り過ぎてユーモラスに終わった映画
学校で悪さをする生徒を友達と力を合わせて捕まえた
「いやーやっぱり友情って良いですね!」
「友情…………?」
「友達と力合わせるとかめっちゃ良い!一人では出来ない事を乗り越えれるんですよ!」
「友達………………沙夜子には必要無いね。ヒソカは友達じゃない。ヒソカは顔は知ってる他人。」
私に向ける訳でも無くぶつぶつと呟き始めた彼にギョッとする
どうやら"友情""友達"というワードでヒソカさんの事を思い出したらしい
「……いっそヒソカを殺せば……いや………。沙夜子はどうして俺だけじゃ不満なんだろう………俺は沙夜子だけ居れば良いのに………」
ぶつぶつ聞こえる言葉に心底思う
(…………病んでるなぁ…………)
彼の愛は重い上に歪んでる
しかし私はそれでも平気と言う特異人物だ
大好きな彼からの愛は私を優しく包んでくれる、くらいに思っている
そもそも私は彼が本当に存在していると知らずにHUNTER×HUNTERのキャラクターとして恋をした
猟奇的なキャラクターが好きな傾向にある私に無表情、キューティクル長髪の容姿を持つ彼は一発で私を魅了した
グッズを買い、絵を描き、妄想に耽っていた私の部屋に彼は現れた
キャラクターとしてでは無く生身の彼に私はまた恋をした
猟奇的な部分は多少あっても律儀で優しく可愛い人だと思った
どんな食事でも文句は言わないし礼儀も正しいし注意すれば聞き分けも良かったし瞳を輝かせる彼は本当に可愛い