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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第31章 届かない言葉






黄色いフレームと赤いフレームの妙に大きな丸いサングラスを掛けて歩く私達は目立っていたが人の視線よりも今楽しい事が良いと思った


「ボクも楽しいよ、オトモダチとお出掛けって楽しいよね♥️」


其の言葉に見上げればニコニコ微笑むヒソカさん


「お友達………」


「うん、ボク達オトモダチでしょ?♥️」


…………そうか…………ホテルで話した際にヒソカさんは僕達の仲なんて言っていたがどうやら私達はお友達だったらしい

私の素性を知って命を救ってくれたヒソカさんが私の事をお友達だなんて……………


…………光栄にも程がある……!


「はい!お友達です!」


お友達とは素敵な言葉だ

ずっと前から顔見知りだったのにお友達と言われた途端に親近感が湧き始めた


「沙夜子ちゃん、あの銅像この辺りでは有名な観光スポットなんだよ♥️」


指差す方向へ視線を向ければ大きくて立派な銅像の周りは待ち合わせスポットの様に人が溢れていて写真を撮る人がチラホラ見えた


「おぉ………」


「ヨークシンシティーで初めてカジノを開いた人物で今ヨークシンがカジノで栄えるきっかけを作った人物………ねぇ一緒に写真撮ろうよ♥️」


銅像の説明迄してくれたヒソカさんはお揃いのサングラスをしたままスマホのカメラを向けた

一緒に写り込もうと一歩近寄れば腰に腕を回されて緊張する


いや………しかし友達とは普通に肩を組んだりしていたし……これくらいのボディータッチは自然な物に思えるが


………………緊張するのは致し方無い


………………彼には及ばずとも素敵な容姿や雰囲気をお持ちなのだから致し方無い…………

なんて思いながらも写った写真を見せられて笑顔に成る

ヘンテコなサングラスで撮った写真は陽気で楽しい雰囲気だった





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