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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第30章 好きと温もり





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がっつり二度寝した私はお風呂に入った後にソファーに転がりながら少女漫画を読んでいた

やはり字は学んで来て良かったと思う

漫画好きとしては読んだ事の無い漫画を読めるのは俄然ワクワクとする


………………今朝の彼の温もりを思い出し胸がキュンと切なく高鳴るので気分的に少女漫画かと手に取ってみたがこれが中々に面白く私は夢中でページを捲る

設定はハンター同士の恋というこの世界ならではの物だが乙女はどの世界でも変わらない

やはり壁ドンとかにキュンとするのだ

なんて思っていると扉が開き彼が帰宅した音にソファーから飛んで走った


「おかえりなさい!」


「ただいま。」


私が抱き付くのは何時もの事だが彼は私をきつく抱き締めると「ごめん。」と短く呟いた


謝罪はきっと今朝途中で出て行った事へ向けられていて私は笑顔で彼を見上げた


「仕事やし仕方ないですよ!」

彼はそっと視線を反らすとシャワーを浴びてくる、と背中を向けた


……………彼は何時もシャワーを浴びてから帰宅する

抱き付いた時にボディーソープの良い香りが鼻を掠めるのだ


きっと帰宅する前に私への配慮で血や何かを流してくれているのだろう事は気付いていても言わなかった

今日も彼はボディーソープの香りを引き連れて帰宅した


……………なのに何故またシャワーを浴びるのだろう


(……………洗い残りでも見付けたんかな………?)




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