第30章 好きと温もり

「誰よ依頼した奴！！！！」


なんて八つ当たりをして投げたクッションはベッドルームの床に寂しく落ちた


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父親からの電話で伝えられた仕事にはミッションの一部に厄介な事が混ざっていた


程々嫌に成る

一年に100人は依頼を回す其の男はお得意様という奴でターゲットの殺し方迄指示をする

ゾルディックとしても安定した仕事を回す客は手放したくないしNOとは言えないのが実情だ

時間の掛かる依頼だが依頼者は対価に時間料やその他料金を上乗せする


ビジネスとして成り立つ行為に馬鹿らしくて反吐が出そうに成る


指定されたホテルへ行き金髪を揺らすターゲットの女に近付いた



ゾルディックでは稀にあるこういう仕事の為に人間の快楽について其のツボのひとつひとつ迄学ばされる




それなりの時間を掛けて誘い
更々興味も無い女をベッドに押し倒す



何をしたのか知らないが女はこの後自身に殺される



自身に手を伸ばす哀れな女を見下ろして不快感が沸く最中胸の中で彼女を想った