• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第30章 好きと温もり






ゆっくりと背筋を降りて行った指先はお尻迄行くと彼の大きな手のひらが太腿を撫で上げてお尻をわし掴みにされ短い声を上げる

お尻を撫でる手と首裏を彼の形の良い唇が触れる甘い感覚に身体は期待しているかの様に熱を持つ

ヌルリと舌が肌を伝っては優しく口付けを落とされてどれだけ時間が経ったのか腰に唇を落とされただけで吐息の交ざった声が漏れ出す

彼の指がティーバッグの紐を引っかけて緩く引っ張る仕草に込み上げる羞恥でタオルケットをぎゅっと握った

すると私の肩を持ち上げて座る様に促す彼に抗う事無く胡座の上に座らされて背後からぎゅっと抱き締められる

その素肌の温もりと鼻を掠める男性的な香りに溶けてしまいそうな錯覚をして

首筋に唇を落としながら回された手はやわやわと胸の形を変えた

彼に触れられていると言う其れだけで私の口からは自身のものとは思えない声を漏らす


「……沙夜子」


熱っぽい彼の吐息が首筋にかかりその熱さに鼓動は一際跳ねて
楽しむ様に胸の形を変えていた彼の手が小さな突起へ意思を持って触れた


「………あっ………イル……ミさん……」


男性にしては長く綺麗な指先が先端を潰す様に触れて快楽が痺れの様に身体に走る

緩く摘ままれ引っ掻かれる様に指先が動けばそれに合わせて次々漏れる甘い声

背中に当たる熱い彼の感覚も私の身体を熱くした

胸に快感を与えたままゆっくりと肌を滑った彼の手がショーツ越しに割れ目をなぞったその時

ベッドサイドのチェストから彼のスマホの音が鳴り響いて彼の手が止まる


途端に私を胡座から優しく下ろした彼は気だるげに髪をかき上げながらスマホの通話に出た



「………何。…………ヨークシンだよ。…………依頼なんだよね。…………了解。」


タオルケットを抱き寄せて身を隠し彼の裸を見ぬ様に俯いていると通話を終了させた彼は私の頭を優しく撫でた


「仕事が入った。行ってくるよ。」


ガバリと見上げた彼の顔
本当に愛しそうに向けられた眼差しに私は


「………早く帰って来てくださいね………」


馬鹿みたいに沈んだ声を出してしまった


「うん。早く帰る。」



淡々と身支度を整える彼の気配にぎゅっとタオルケットを抱き締めた私は部屋を出て行く音を聞き届けてベッドに転がった




/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp