ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第30章 好きと温もり
ごろりと転がった状態のまま話していた彼だが上体を起こして胡座をいた
タオルケットは下半身に残っているが見えてしまうのでは無いかとハラハラしてしまい彼の方を向いていられずに慌てて顔を背ける
「は、早くパンツ履いてください!!!」
裏返った私の声とスプリングの軋む音
サラリと背中に落ちた冷たい髪の感覚に私の高鳴って仕方がない胸が一際早まった
「どうして?どうせ脱ぐのに」
普段より低くベッドルームに響く声
「よいしょ。」
なんて言いながら軽々私は寝転ばされる
うつ伏せの状態で只固まる私に彼は悪戯な声色で
「良いよね?選択肢は無いけど。」
妖艶な呟きを落とした
途端にうなじを艶かしく伝う舌の感覚にゾワゾワと肌が粟立つ
ガラス壁から射し込む朝日に照らされていては丸見えだと思えば羞恥が一斉に込み上げた
暗闇でも見えると彼は言ったがこうも明るいとあられもない醜態が彼に全部見えてしまう
「あの……イルミさん……明るいです………」
「………暗くても一緒だよ」
背筋を彼の指先が伝う
自身の背後な為に彼の行動が読めず与えられる刺激に敏感な反応を見せてしまう