ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第30章 好きと温もり
太腿に当たる感覚に彼が一糸纏わぬ姿なのだと気付いたのだ
…………………………?!
あれ…………………?!
やはり結ばれたのか……………?!
………その………あの………臨戦体勢では無いものの…………
なんてグルグル考えていると小さな唸り声を上げた後に掠れた声で
「おはよう」
頭上から降る声に思い切り肩が跳ねる
逞しい胸板をガン見しながら私は恐る恐る口を開いた
「おはようございます………あの………何があったのでしょう」
「何って……忘れちゃったの?」
「…………えっ!!!!」
ガバリと起き上がった私はタオルケットを思い切り胸元で握り締める
彼の口振りは何かがあった様な口振りで……………
「すみません!!!!!……私……その………」
「ショックだな……俺結構頑張ったんだけど。」
………………頑張った…………………
ガバリと彼の顔へ視線を向ければ飄々と顔色も変えずに冷静に私を観察している瞳が此方を向いていた
…………嘘だ………………そんな……………