• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第29章 ドレスとワイン






「帰るよ。」


自身を見上げた彼女はだらしがないくらいに嬉しそうに笑う


フラフラと覚束無い足元を見かねてホテルの部屋迄お姫様抱っこで運んだ


「イルミンいっぱいありがとう!めっちゃ楽しくて私めっちゃ幸せ!!!!!!」


「うん。」


「うまー!!ここのワインも美味しい!!」


「良かったね。」


部屋のソファーにて彼女は上機嫌でワインを飲んでいる

自身をイルミンと呼ぶ時に彼女の記憶は無い


「花束!花束!」


「……………。」


「花束初めてもらった!」


「ふーん。」


はしゃぐ彼女を見遣ればスカートが捲れ上がってスリットの隙間から誘惑的に太腿が覗いていて

リボンひとつ解いてしまえば上半身を覆う布は下着だけに成る……なんて想像する

露出した背中や腰、肩はしなやかな曲線を描きその悩ましさに溜息が漏れた


「イルミンとタキシード似合い過ぎ!!!格好良すぎる!!!」


「沙夜子も綺麗だよ。」


「………ふふっへへ……イルミン大好き!!!」


自身の胡座に倒れ込んだ彼女は笑顔で自身を見上げる


「知ってる。」



自身の選んだ下着のリボンが揺れてまた溜息が漏れた


「きゃーーーーーー!!!!!」


なんて自身の上で散々騒いだ彼女だが突然糸が切れた様に眠り始めてしまった





ベッド迄運んで呑気な寝顔の頬をつまみ上げる





「脱がせるの楽しみにしてたんだけど…………。」



なんて、彼女に自身の溜息は届かなかった







/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp