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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第29章 ドレスとワイン






私の目論見通り其所にはアルコールもあり、聞けば入場料金に含まれているとの事なので遠慮無く頂く事にした


ゴクリと喉へ流せば芳醇な香りが広がる


「美味やわ…………」


私は彼が迎えに来る迄の間此所を待機場所と決めた

彼は素敵なダンスに誘う為に私を酔わさなかったのだろう


ダンスが終わった今遠慮は無い!



何時まで楽しめるか解らない至極のワインを私は次々に飲み干した




________"




会場に戻ると指定した場所に彼女は居なかった


「……………。」


もっと言い聞かせるべきだったと溜息を付く


会場入りする車と帰宅する車とで思いの外時間が掛かった事で苛立っていたが彼女の姿が見えない事に其れが一瞬にして消え去った


広いフロアの何処へ行ったのか………


彼女が行きそうな場所は二階のアルコール


階段を上り見渡してみたが彼女の姿は無く宛が外れた事に舌打ちする

まさかダンスに誘われたのかとフロアを見下ろすが彼女の姿は無く忙しなく目線を動かしているとフロアの端の飲食エリアに彼女を見付けた


「………飲んじゃ駄目って言ったのに………。」


足早に彼女の元へ向かうと一人の男が彼女に声を掛けている姿に瞬時に頭に血が登った



「あー他の人と踊ったらダメなんれすよー」


なんて舌の回っていない彼女の肩を抱き寄せた拍子に彼女の手からグラスが溢れてガシャンと音を経てる

驚いた表情を浮かべた彼女を自身の胸に閉じ込めて俯かせ殺気を込めた視線を男に向ければ男は身体の力を無くして床に崩れた



「………イルミン?」




…………あぁ………もう手遅れだ





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