ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第29章 ドレスとワイン
________"
その後舌も頬も身体中が溶けてしまいそうな程の絶品料理をたらふく食べて2本目のワインを開けた所で彼にストップを掛けられる
「今日は飲み過ぎ禁止」
「えー!!!!めっちゃ美味しいんですよ?!?!えー!!!」
身体中に染み渡る魅惑のワイン………飲める状況なのに飲めないだなんて殺生だ………
「殺生丸様だ!!!!!」
「誰それ。」
彼のあまりもの殺生ぶりに犬○叉のお兄さんの名を叫んだが
「いくらごねても駄目なものは駄目だからね。」
彼は許してくれそうに無かった
さっさとカード払いを済ませた彼に椅子から立つ様に促され階段を降りる
私は後ろ髪引かれまくって何度も振り返ったが「転ぶよ」と注意されるだけだった
一階フロアに降りると優雅にダンスする人々のエリア
そこで立ち止まった彼は突然私の前にかしづいた
本当に突然の事に唖然とする私の手を掬うとチュッと音を経てて口付けた彼は
「僕と踊っていただけますか?」
真っ直ぐに私を見上げた
辺りの音が一瞬にして消えて私の返事を待つ彼の瞳に吸い込まれそうに成る
「……………はい………」
熱に浮かされたままぼんやり答えた言葉に彼は妖艶に笑って見せた