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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第28章 コーヒーと初恋の人






私を真っ直ぐ見詰めたまま微塵の動揺も見せない彼はゆっくり口を開いた


「馬鹿かな。」



…………馬鹿………私の中の初恋の美人像が傾く


「あとは軽率でそそっかしい。良く酒に飲まれるし、感情の起伏が激しい。警戒心も無いし多分何も考えてないんだよ。あと良く食べて良く眠る。いつも何時間眠るのかなって思ってた。」


随分詳しそうな口振りにズキズキと胸が痛む
しかも聞いてみれば対して魅力的な人物にも思えないなんて考えている私に彼は溜息を付いた


「……………癖毛でいつも髪がくりくりしててネーミングセンスが壊滅的で特技は百面相。……そうそう以前ボロの下着を盗まれてたっけ」


「……………っ!!!!!!!!!」


魅力的な人物にも思えないのは当然だった


「それ私やんっ!!!!!!!」


「正解。」


つまり彼の初恋は………………私!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


実って良かったあああああああああああああああ!!!!!!!


感激のあまり変な笑い声を上げる私に


「店の迷惑に成る。」


彼はまた溜息を付いた





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