ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第28章 コーヒーと初恋の人
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リビングのソファーで二人並んで早速彼のお土産のDVDを見ていると
「これが終わったら出掛けようか。」
彼から素敵なお誘いを受けて一瞬にして胸がときめく
「途中で止めて今からでも!ちょっと待ってください!私用意しないと!」
私は何度目に成るか解らない彼方に飛んで行くスリッパをそのままにクローゼットへ飛び込んだ
彼からデートのお誘いだ!!!
私は先日彼に買って貰ったブルーストライプのシャツワンピとパンプスを身に付けて彼の元へ走った
「お待たせしました!!!」
今の私に尻尾が生えていたならば千切れんばかりに振り回しているのだろう
「行こうか。」
「はい!!」
ソファーから立ち上がった彼は然り気無く私の手を掬うと指を絡めてまるで私をエスコートする様に扉を開いてくれた
些細な段差に合わせて私を支える様に角度を変える腕に気が付いて
その所作は流れる様に自然で嫌味が無く紳士的な振る舞いに私の心臓はデートへの嬉しさも相まってドキドキと音を鳴らす