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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第28章 コーヒーと初恋の人





部屋に備えられた植物園も見に行った


しかし植物は動かないし喋らないしものの数十分で飽きてしまった


大声でアニソンやキャラソンを歌ったのは広い部屋に反響して楽しかったがそんな事を二日間も続けていたら狂気の沙汰である




なんて考えていると開いた扉の音に私は飛んで行った


待ちに待った彼のご帰宅だ




「ただいま。」


「お帰りなさい!!!」


涼しい顔で帰宅した彼は両手一杯に荷物を持っていた


「イルミさんもお買い物ですか?」


それなら一緒に連れて行ってくれたら良いのに何て文句を口にしようとしていると


「沙夜子へのお土産だよ」


なんて言われてしまいその量に驚いて間抜けな顔を晒したに違いない


「連れて行ったら遠慮すると思って。」


床に次々置かれる紙袋の多さに最早どうやって持っていたのかすら解らない


「コレはこっちで流行ってるコミック今出てる所迄63刊、コレは店員オススメの少女コミック完結済み21刊、コレはベストセラー小説全3刊。」


「………………。」


「あと絵を描くのが趣味だって言ってたよね。どういうのが良いか解らなかったから油絵の具とキャンバス、水彩絵の具とスケッチブック、クレヨンと色鉛筆全100色ずつとノート、各々筆やパレットなんかの道具一色。」


「……………。」


「ヒット映画のセット全50本。」


「……………。」


「バスタイムが楽しく成る入浴剤…………これは何個買ったか解らないや。」


「……………。」


「あとゲーム機とヒットゲーム10作品。」


彼の説明と共に次々目の前に現れる品々に私はお礼を言うべきなのかツッコむべきなのか解らなくなった

プレゼントにしたって量が尋常では無いし全て室内で楽しむ用途の物だという事も外出を禁止されているのだから当然なのだが



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