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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第27章 仕事と下着








……………彼の好みは恐ろしくセクシーだ…………


私の好む安心パンツと比べればその布面積の違いは歴然である

なんなら安心パンツ一枚で上下共製作出来るだろう……………そんな事はどうだって良い。


あの下着を私に着ろという事は勿論脱がす事を前提としていて………

…………大体その目論見を知っていていつどのタイミングで身に付けろと言うのだ

首に括り付けて着るタイプの下着だし服を着ていたって身に付けているのは一目瞭然

私が自主的に身に付けていたなら彼にその気は無くても合図を送っている様なものじゃないか


……………そんなの…………恥ずかし過ぎる……………






もんもんと思考を巡らせながらも落ち着き無く寝返りを繰り返していると


「……沙夜子」


眠っているとばかり思っていた彼に名を呼ばれてビクリと跳ねてしまった


「………は、はい」


「眠れないの?」


「…………はい」


貴方のせいだ!!!!!と叫びたいが止めておく


私の返答を聞いた途端にギシリとスプリングを軋ませて彼が近付く気配に先程迄の思考も相まって心臓が口から飛び出しそうに成る


「おいで。」


優しい声と共に回された腕に引き寄せられて私は抗う余地も無く彼の腕の中に収まり必然的に至近距離で向かい合う


薄い灯りがゆっくりと瞬きした大きな瞳やスッキリとした鼻筋、薄く開いた唇の輪郭を浮き上がらせてその端正な顔立ちと然り気無く絡められたガウンから伸びる素脚の感覚に心音は恐ろしい程に速度を上げた


「……イルミさん」


掛け布団からスッと出された手は私の髪を撫でると柔らかく頬に触れそのまま首筋を流れる感覚に血液が全身へ巡り彼の手を冷たく感じた

何も語らずじっと私を見ていた彼はクスリと笑みを溢すと


「目を閉じないと眠れないよ」


柔らかく溢すので私は言われるがままに瞼を閉じる

彼はその後どこまでも優しい手付きで私の頭を撫で続け
私は気が付けば幸せを抱いたまま意識を手離していた






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