ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第27章 仕事と下着
なんて考えていると気だるげに髪をかき上げた彼は呆れ返った視線を覗かせ
「沙夜子に注意喚起される様な奴は遠の昔に死んでるよ。」
溜息交じりに吐き捨てた
「……………。」
そして私は納得しか無かくて黙った。
「……それより沙夜子は今日何してたの?」
真っ直ぐな視線に彼を引っ張ってクローゼットの中を見せた
綺麗に並んだ洋服に彼は特段興味が無さそうだったが私はある事を思い出しベッドルームに置いてあった紙袋を指差した
「そう言えば私が選んでない下着が混ざってて、また店に返却に行きたいんです。いつ行けそうですか?」
「……………。」
女豹さんの下着が入った紙袋
店側としても早目の返却を望むだろうなんて思いつつ彼を見上げると彼はじっと紙袋を見遣った後にガシガシと頭を掻いた
「そのままで平気だよ。」
「…………???」
訳が解らず彼を只見詰めていた私に彼は何度目かの溜息を付くと
「………それは沙夜子のだから返さなくて良い。」
なんて私も知らなかった事を口にした
そして私はその言葉で全ての真実を悟った