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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第27章 仕事と下着




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街が夕焼けに染まる頃、料理本を熟読していると部屋の扉が開いた


「………!!!イルミさんお帰りなさい!!!」


走って行けば飛んで行ったスリッパをそのままに抱き付くと彼はしっかりと抱き止めてくれた


「ただいま。」


頼もしい胸板にすり寄れば大好きな香りがして思わず頬が緩む


「もうちょっとで夕飯ですよ!」


「うん。」


とは言っても私が作る訳では無くルームサービスの時間なのだが何せこのホテルの料理はどれも絶品で夕飯は特に豪華なので私は楽しみで仕方なかったのだ

ちゃっかり3時のティータイムのコールにケーキセットを頼んだ私だが俄然お腹は空いている


「今日は何でしょうねぇ~」


「さぁ、何だろうね。」


なんて呑気に彼と共にソファーへ腰掛けた私だが彼が仕事を終えたという事は危険な死線を潜り抜けて来たという事で


「イルミさんお怪我は!!!」

なんて言いながら腕にすがり付いた私に


「無傷だよ。」


彼は少し呆れた表情を浮かべた


その理由としては私の感情起伏の激しさに呆れたか

『俺は強いんだよ』という自信からの呆れの2つが考えられる


……………しかし………



「………イルミさん、自分の事過信してたら怪我するかもしらんからお仕事は慎重にしてくださいね……」


若者の死因の第二位は自身の過信だと高校生の時に習った

まぁそれは運転テクニックの過信の話だし20代も後半に差し掛かった年齢でそれが当てはまるのかは疑問だが怪我のリスクの高い職業柄気を付けるに越した事は無い




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