• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第168章 私を待つもの








テレビをそのままにソファーから腰を上げたのは本当になんとなくだったけれど

私はフワフワとした気持ちのままベッドルームにある巨大ウォークインクローゼットへやって来ていた



そろそろ荷物を纏めておいた方が良いだろうか…………なんて考えながらもリュックを引っ張り出す


忘れ物はしたくない


だけど私自身いつ戻らなければいけないのかわからない


まだ日常の中で必要な物は一ヶ所に纏めて整理しよう

そうすればいざ帰る時スムーズだろう


淡々と無言のまま親方のケージの近くに集めた荷物は小ぢんまりと纏まっていて

窓から注ぐ夕陽に私は一人瞳を細めた


全部自分でそう考えて自ら別れの準備を整えておきながらまるで何の実感も無く


このまま彼の元から帰らないのかも……だなんて少し真剣に考えたりした





/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp