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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第167章 夕焼けが眩しくて



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ファミレスでのアットホームなランチを終えた私達は広い複合施設の敷地内を並び歩いていた

まるでレンガ造りの町を模したショッピングエリアを彼と見て回る


特に目的がある訳じゃないけれどウィンドウショッピングと言う奴だ

眺めているだけでも隣に彼がいれば楽しさは無限大である



「見てください!」



私が指差したのはバルーンショップだった

所謂風船専門店らしい店には所狭しと見本の可愛い風船が浮かんでいる


扉を潜ればハート形や星形から文字を型どった風船まで多種多様な風船が沢山あって驚いた

ポップとして飾られている写真を見てみればどうやら誕生日や記念日等に花束の代わりとして小さくて可愛いバルーンの束を贈ったり

室内をカラフルに飾る手段としてお洒落な風船をデコレーションすると言った用途があるのだと知る


バルーンショップなんて食べて行けるのだろうか……なんて思って申し訳なかった

ちゃんとしっかりとした需要と供給が存在していた


知らなかった世界を垣間見て感心しながらもファンシーで可愛い風船は見ているだけでワクワクとして

暫く眺めた後に店を後にした


黙って私に着いてきてくれていた彼は「要る?」と聞いてくれたけれど

正直風船は日常生活に必要無いのでお断りしておいた



その次に寄った茶葉専門店でも次の次に寄ったオルゴール堂でも彼は「要る?」と聞いてくれた


だけどどれも日常生活に必要な代物では無くて要らないと答え続けた


彼が気にするお店にも数件立ち寄ったけれど彼自身もお買い物をする事は無くて




すっかり足がくたびれる頃に私達はカフェへと入った




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