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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第166章 デート日和








暗闇の空間に無数の球体は赤々と燃えていたり水色の美しい水面を揺らしていたり、自然がモチーフとなって色彩鮮やかに浮かんでいた


しっかりと床に足が付いている筈なのにフワフワと不思議な気分になり本当に宇宙空間に浮かんでいるかの様な錯覚をする



「凄いですね!!」


「うん。」



目の前に浮かぶ緑の鮮やかな惑星に手を伸ばしてみたけれど実体は無いらしく呆気なくスルリと通り抜けてしまった


科学で見せる……きっと立体に見えるのは目の錯覚を利用した緻密な計算の成せる技なのだろう



「見て下さい、あれお花の星ですよ!」


「本当だ。」



私はあの星にはこんな宇宙人がいる、なんて実在しない惑星を指さして夢中で語り

彼はそんな下らない話を静かに聞いてくれていた




________"




遮光カーテンを抜ければ暗闇から一変し、色に溢れた空間が漠然と現れた


沢山の水槽が並んでいる事や"水に触れる"というタイトルから水族館要素を盛り込んだ場所なのだろうけど

人に見せる事に重点を置いた展示は照明や水槽、細部まで美しく幻想的な世界を作っていた


ピンクの鱗が可愛い小魚の群れが泳いでいるのはハートを模した水槽だったり

真ん丸い水槽に真ん丸のクラゲがフヨフヨと浮いている姿は癒し効果抜群である

何ともメルヘンに感じる空間に彼と来られた事が本当に嬉しくて幸せで


キラキラと身体にラメを散りばめた様な小魚がダイヤモンド形の水槽で元気一杯に泳ぐ姿に感激してしまった






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