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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第166章 デート日和







07月15日



彼は宣言通り私の希望する場所へデートに連れてきてくれている



「うわぁ!綺麗ですよ!」


「うん。」



なんて味気ない返事を返す彼だがその表情はいつもよりあどけなく瞳が輝いている事を私は知っている

ニヤニヤ緩む頬をそのままに私は彼の手をぎゅっと握った




_________"


07:02



起床してからの私の行動は実に機敏だった

隣でスヤスヤと眠っている彼のスーパー可愛い寝顔を激写した後にフロントへ内線連絡で朝食をお願いし、その間に身支度を整える為洗面室へと走った


本来夜型であり、自堕落な生活を送る私がこんな早起きをする事は引く程無い……


全ては麗しき彼が私を突き動かしているのだ


私は昨晩の内に今日この日のデートプランを完璧に立てていた

目的地は勿論だがランチや少しお茶をしたいカフェまで検索済み


後は素敵さを演出すべく勝負服に身を包むのみ!!


背中側にボタンが付いたバックボタンのワンピース

少しブカっとしたサイズ感で華奢さを演出し、髪をアップにする事で背中見せだけでなくうなじ見せ効果も追加した


「よし!可愛い可愛い!!」


言い聞かせる様に鏡に頷いて、いつもより気合いの入った化粧顔でいそいそとベッドルームに戻れば
今朝起きた時と変わらない体勢の彼は深く眠っているようだった



本当にリラックスしてくれているのだと思えば自身は彼の特別なのだと実感して胸がキュンと高鳴る


起こしてしまうのは心底可哀想だと思うけれど

先程届いた豪華な朝食は既に湯気を揺らしていて

艶やかにシーツへ流れる髪を一束手にとって様子を伺う




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