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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第27章 仕事と下着





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遡る事昨夜03:12



彼女を起こさぬ様に注意を払い独りベッドを抜ける


隣で眠る彼女の頬を撫でて髪を指先に流す

彼女の首元に光るネックレスは自身がプレゼントしたダイヤモンドで懐かしさに瞳を細めた



再び自身の目の前に現れた彼女は以前より大人の女性に成っていた

しかし寝顔は相も変わらずあどけなくてクスリと笑みが溢れる

まさか彼女が此方の世界に来るだなんて思いもしなかった事態に夢でも見ているのかと思ったが目覚めても傍に存在する彼女の姿に現実なのだと実感する


ベッドルームを抜けてキッチンへ向かいコーヒーを入れてダイニングに着く

其所で昨日彼女から受け取った彼女の母からの手紙を開いた


『皆元気です。沙夜子を宜しくお願いします。』


手紙というにはあまりにも短い小さなメモ用紙と共に同封されていたのは彼女の家族全員が揃った写真だった


「……………。」


其処に写っていた彼女の姿に酷く動揺する


今の姿とはかけ離れた痩せた身体

肌色も悪く泣き腫らされた瞼に離れていた日々を思い浮かべて自身の胸はズキズキと痛んだ

日付は去年の秋頃の物で彼女を苦しめたのは間違い無く自身なのだと理解出来る

短いメモ『沙夜子を宜しくお願いします。』の文章からは彼女を泣かせた自身への思いとこれ以上悲しませるなという意図を感じ取った



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