ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第164章 見えない冒険
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私達はその後も休憩を挟みながらDVDを見進めた
その間もご機嫌でワインを飲み続けた私は完全に出来上がっているがそうなれば無双状態である
次に選んだ映画はアクションアドベンチャー
大画面にて繰り広げられるアクションシーンは異世界故に化薬の量も半端では無く迫力が凄い
飛行船のトラブルで海に浮かぶ無人島でサバイバルを強いられた主人公と仲間達が次々襲い掛かる巨大な生物と戦う様はまるで目の前で起きているような臨場感だ
「きゃー!!行け行け!頑張れ!!」
「…………。」
身振り手振りでとにかくエキサイティングなエールを送る
盛り立てるBGM、ゾクゾクと背筋の震える巨大生物
全てが私のボルテージを上げて手に汗握りながらも声援を送り続けた
少しずつ減る仲間、何故か良い感じになる男女
とにかく全てを全力で応援しながらも彼が遊園地で打ち落としてくれたお菓子をバリバリ頬張る
「イルミン!ほんまにあの蛇いてるの?!」
「さすがにあそこまで巨体じゃないけどいるよ。」
「こわぁ……見て!鳥肌!」
「……どうでもいい。」
その後も私は大興奮で映画を見続け彼は全く興味無さそうにお酒のグラスを傾けていた
エンドロールが流れる頃にはすっかり夜に成り暗くなった部屋
窓からはキラキラと大都会の明かりが揺れる
私はそんな眼下を一望しながらも勇み立っていた
「冒険がしたいな!」
「は?」
私は映像に多大なる影響を受けていた