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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第164章 見えない冒険







淡々とした声色で促す言葉



私は途端に爆発して消えたいと思った



私が立っていたのはベッドルームの入り口


これから甘い時間が始まる……なんて色々と勘違いしていたが全く妖しい雰囲気の欠片も無い彼は呆然と進路を譲った私の隣を平然と通り過ぎて行った


パタンと閉まった扉、その手にしっかりと持たれたガウン


彼は部屋でDVDを観ると知ってガウンに着替え直そうしただけだったのだ…………





恥ずかしい


非常に恥ずかしい……………ッ



…………こんなベタな失態を晒すなんて……………


………何が甘々モードだ…………考察力が無さすぎる………




「もう嫌……何が壁ドンやねんっ!!私は自分が恥ずかしい!!」



閉じた扉の向こうから「うるさい。」と小さな声が聞こえた気がした





_________"





11:17



私は暫く発狂した後に一応「壁ドンお待ちしてます」と伝えたのだが

彼は無表情に「ドヤ顔がむかつく。」と返した


彼はツンデレさんなのだから別に全然平気である







そしてこの部屋の天井はとにかく高い


どれだけ高いかと言うと軽く20mはあるだろう

この部屋は本当に最初の印象通り体育館と変わらない

そんな天井から突然現れたスクリーン

突然と言っても彼が如意棒みたいな物で引っ張り出したのだが

現れたスクリーンはこれまた大きくて学校のプールくらいのサイズ感だろうか

とにかく家庭にある物は比較対象にならないスケール


部屋に備え付けられたテレビもそれはそれは大きくて迫力満点だろうと息巻いた私に彼はもっと良い物がある、とスクリーンを出してくれたのだ

備え付けられていたどでかいスピーカーにも納得である






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