ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第26章 彼の気持ち
「………私は…………「俺は沙夜子の事を恋人だと思ってる。ただ、まさかとは思うけど沙夜子はまだ俺との関係は只の同居人だと認識しているんじゃないかと思ってね。」
至極堂々と言った彼だが
私はまたもや耳を疑っていた
先程までどん底だった気持ちが急激に上昇してパニックに成る
彼は私を恋人だと言った
恋人……………?!?!?!?
……………そ、そうか………両思いならば次は恋人に成るのが必然だが私は彼に明確な言葉を貰いたいと言う気持ちが強すぎて思考が全く付いて行けていなかった
只驚きで固まる私に溜息を付いた彼は呆れた表情を浮かべて
「沙夜子は本当に馬鹿だね。あからさまに態度で示したつもりなんだけど。」
また一口コーヒーを飲んだ
そして
「今更同居人だなんて言われても無理だから。」
偉く強気な台詞は単調な響きで私の耳に届き真っ直ぐに私を射抜いた彼
「返事は?」
暫く固まったままだった私だが言葉を噛み砕いてやっと理解が出来た頃
「………こっ!………恋人でお願いします!!!」
椅子を思い切りひっくり返して立ち上がり声高らかに宣言したのだった