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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第26章 彼の気持ち



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部屋に帰るなりコーヒーとアイスミルクティーを入れてくれた彼はテーブルで私に向き合った


其れが何故なのかはさっぱり解らないが何か仕出かしてしまっていて何かしらの重要な話を切り出されるのでは無いかと緊張してしまう

彼の纏う雰囲気が普段と異なっていて私にそう思わせた



カチャンと小さく鳴るティーカップの音

ホットコーヒーを上品な所作で飲み込んだ彼は真っ直ぐに私を射抜いた


瞬きにも満たない僅かな睫毛の動きに私は貼り付けられた様に動けなく成る


……………どうしよう……………


一緒に居られないなんて言われたら……………



真っ直ぐ彼の瞳を見詰めながらみるみる心に不安が募り彼に見捨てられる恐怖に染まって行く


「………あのさ」


静かに口を開いた彼の一言一句聞き逃すまいと神経が研ぎ澄まされて静寂が耳に煩い




「沙夜子は俺の事どう思ってる訳?」


「………え。」



思っても見なかった言葉に一瞬耳を疑う

……………私は確か彼に想いを伝えた筈で……………



「…………えっと………」



…………伝わっていなかったのだろうか

もしかしたら彼は私の言葉を忘れてしまったのだろうか………



「………何でそんな事聞くんですか。」



嫌に騒がしい胸の音
忘れてしまっているのだとしたら気持ちが通じ合っているだなんて勘違い…………



……………そんな筈……………






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