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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第156章 ある日の二人



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22:47



彼女がここまで酒に酔うのは随分と久しぶりのように思う


ヘラヘラと間抜けに頬を緩める彼女は真剣に見ている風を装っていたテレビも最早目に入らない様子だ


それ所か視線があからさまに刺さる様に成った


「飲み過ぎ。」



目線を合わせる様に覗き込めばアルコールの其れとは違う赤みを帯びて


「イルミン上目遣いは反則………」


馬鹿みたいに素直な反応を示す姿はいつ見ても飽きないから不思議だが


流石に今夜は少し飲み過ぎだ


自身の容姿を取り立てて良いと思った事は無いし興味も無いが完璧に彼女を逃さない為になら手段は選ばない

この顔は彼女には好ましいらしいし使える場面ならば惜しむ事はしない

そしてこれには多種多様な使い道がある


わざと距離を詰めれば真っ赤な顔を隠す様に俯いた彼女





「酔ってるでしょ、今日はこの辺にし「イルミン!!!!」



…………しかし彼女は時に予想を上回る

このまま大人しく眠らせられると思っていたのに



突然弾かれた様に立ち上がった彼女は真っ赤な顔をそのままに


「そう言えばイルミンが仕事行く前と変わった所があります!!何処でしょークイーズ!!」



訳のわからないクイズを始めた


先程迄のしおらしい彼女は何処へ消えたのか期待に満ちた瞳で此方を見下ろし答えを待っている


まぁ…………付き合ってやっても




「……変わった事?」


「うん!!」



無邪気な笑顔でへにゃりと笑いながら頷く彼女を前に思考を巡らせる


変わった事とはそもそも環境、心理、彼女の外見と様々あるが




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