第155章 汗ばんだ夜

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23:43



私達はゆっくりとホタルを観賞した後にアパートに帰宅した


彼はその間ずっと手を繋いでくれていて私は少しお酒が入っている事もあり大はしゃぎで手を振り回していたが特に注意は受けなかった



入浴を済ませてバスタオルで髪を拭いながらリビングに出ると映ったのはお風呂上がりスタイルの彼の姿

ブカブカ紺色のTシャツに黒い膝丈のハーフパンツが最近のスタイルなのだが…………



……………生足が眩しい………………ッ



ホテルにいる時だってガウンだし際どい太腿のチラ見せにも遭遇して来たので鼻血を噴き出す事は幸い無いが

慣れるなんて事は微塵も無く、更に普段見せないハーフパンツ姿が新鮮で心臓に悪いッ！！！



すっかり髪を乾かし終えているらしく彼は気だるそうに座椅子で寛いでいる、只それだけなのにどうしてこんなにドキドキさせるのだろう


答えは彼がイルミさんで私が惚れ抜いている……でファイナルアンサーなのだが

留まる所を知らない魅力に時々「貴方は今以上私をどうしたいのだ」と問い正したくなってしまう


……………と、まぁ……その話は置いておき



彼が独占していた扇風機をドライヤー代わりに使いつつ興奮を治めた私は取り乱す事無く無事に彼の隣でテレビから流れる深夜バラエティーを見ている




あぁ、何て幸せな一時だろう………



なんて芸人さんの一言に笑い声を上げたその時だった