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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第155章 汗ばんだ夜







「………まぁ手作りですよね……」


私の言葉に彼は思い切り眉間にシワを寄せる


「最悪。」


「ちゃんとお金発生してますよ?」


「明らかに素人臭いじゃん。プロの料理人ならまだしも見知らぬ老人が家のキッチンで気ままに作ったモノにしか見えないんだけど。」


「うーん………そうですねー……」


誰しも苦手な事柄は存在するしそれは彼でも例外では無い

本当は愛情たっぷりのお弁当を作ってピクニック気分で……と考えていたのだが以前購入していたお弁当箱を彼は移動の際に処分していたのだ

お弁当箱やそれに代わる何かが商店で販売されているなら私の手作りを、無いならば出来合いの物をと言う事で二人揃ってお店を覗いて見たのだが残念な事にお弁当箱も代わる物も無かった


そして既製品らしきお弁当も無かった…………


彼には本当に申し訳無いが閉店の雰囲気に慌てた私はあまり考える間もなく商店でお弁当購入する事を選択してしまったのだ



私からして見ればとても美味しそうなお弁当

コンビニ何かで販売されている物も勿論美味しいけれどやはり"お弁当屋さん"という専門店が存在する辺り手作りは美味しい物だと思う

確かに彼の言いたい事も十分理解出来るけど…………



私は少し沈黙した後に唇を開いた



「案外手作りのお弁当って美味しいですよ?私の世界でもたまに売ってますけど美味しくてビックリしたりしますから!」



……………とにかく説得するしか無い………




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