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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第154章 なんでもない日







今この時が楽しくて仕方がない


勿論いつも彼が用意してくれている高級なペントハウスだって非日常的で素敵だけど

だだっ広い部屋で過ごす時よりも彼を感じられる気がする

別段、距離感が近くなる訳でもないが部屋が狭い分存在を強く感じられるのだ


小さなテレビから流れる情報番組は全く私の耳には入らず私はひたすらに彼をガン見している


彼は情報番組を真剣に見ているのかいないのか真っ黒の大きな瞳でじっとテレビを見ていて


時間に余裕があるのだから何か二人で遊べないかとウズウズしてしまう



「ねぇイルミさん、遊びましょう!」


「何して?」



途端に私を見詰め返した瞳と早い反応から彼は暇だな、なんて思っていたのだろう

構ってくれそうな雰囲気に内心跳び跳ねつつも何をしようかとスマホを開く


「ちょっと待ってくださいね、今色々探してみます!」


「うん。」


今の世の中検索すれば何でも出て来るんだから便利だな……なんてぼんやり思いながらもちゃっかり【恋人 盛り上がる ゲーム】で目ぼしいサイトに入る


そこで見付けた素晴らしいゲームを私は即座に試す事にした



「さいしょはグー!」


掛け声さえ言ってしまえば自然と始まったじゃんけん


これにて先攻後攻を決めるが実際先攻でも後攻でもどちらにしろ私にとって美味しいゲームだ…………


「え、これ?」


「違います!イルミさん先攻後攻どっちが良いですか?!」


「……………後攻。」


まだ何を始めるのか把握していない彼は私の出方を見て学ぶ為に後攻を選んだのだろう


私にして見ればどちらでも良い


私がこれから始めようとしているのは【愛してるゲーム】なのだから…………!!!!






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