• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第153章 村の片隅で始まる







ちょっとしたスーパーくらいの広さをした店内はざっくりとコーナー別けがされており

家具家電、日用雑貨、薬コーナー、衣服類、食品、本等が所狭しと売りに出されていた

その雑多な店内の様子に呆気に取られた様に眉を潜めた彼は大きな瞳だけで辺りを見渡していて私は小さな笑みが溢れた



「家具、何が要りますかね?」


「…………何がって……そんなに種類無いじゃん。」


「とりあえずクローゼットがあったから洋服棚とかはパスで………テーブルは必須ですね!」


「………まぁ…………うん。…………俺ソファー欲しかったんだけど……」


「……………ソファー…………は無いですね!」


「……………。」




終始困惑気味の彼と共に全てのコーナーを見て回る



「…………エアコンが売ってない。」


「扇風機で大丈夫ですよ!」


「……センプウキ………。」



「あ、シャンプー、リンス、歯ブラシと歯磨き粉!」


「ちょっと待って、知らないメーカー「危ない!トイレットペーパー忘れる所でしたよ!!」


「あ、イルミさん!カーテンとタオル確保お願いしますね!」


「………………。」





その他フライパン等の調理器具と調味料、家電等生活に必要最低限の物をどっさり買い込んだ私達



「カードで。」



「うちは現金しか使えなくてねぇ………」


「………………。」



商店のご夫婦は目を丸くしながらも大きなリヤカーを貸し出してくれた



彼は余程カルチャーショックだったのか終始静かに私に付いて荷物を持つばかりで

今も少しぼんやりしたまま大きなリヤカーをスイスイ引いてくれている





/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp