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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第152章 闇の横顔と試練の真実







とても危険なショーだから試練を乗り越えた猛者でなければ見られない……………とは…………?


いやいや、ショーはまだ始まったばかりだ………余興に過ぎないじゃないか…………


これからどんどん危険になるに違いない


油断していると危ない……と気を引き締めて正解だった



ドラゴンに次いで登場したジャイアントグリズリーは全長15mにもなる超巨大な熊だったのだ


長い爪や野性味溢れた脈動にゾクゾクするが思いの外近い距離、そして柵が低いのではと不安になる


あの熊さんが本気を出せば簡単に越えられるじゃないか………!!!


つまりそういう危険があるショーと言う訳だ


いざという時は頼もしい彼が助けてくれる……とは思ってみても目の前の迫力からどうしても怯えてしまう



立ち上がって手を伸ばせば熊さんにタッチ出来る近距離

熊さんがその気になれば瞬殺される恐怖が満載だが





始まったパフォーマンスは音楽に合わせてカスタネットを叩くという何とも愛らしいものだった






……………めっちゃ調教されている……………










私は多大な疑問を抱いたまま静かにショーを見ていた



アニマルショーとしては素晴らしいし可愛いし何の文句所か大変満足だ


しかし次々登場するアニマル達は見た目はワイルドだがほのぼのする様なパフォーマンスを見せていて危険とは程遠いのだ



派手なBGMと共に登場したのはチラシに載っていた真っ赤な毛並みの動物でタイガーウルフというそうで

目玉らしいこの子が出て来たと言う事はいよいよかと身構えたのも束の間






『さぁ、タイガーウルフに乗りたい人は手を上げて!!!』





私は一応手を上げていたが選ばれず幼稚園くらいの男の子がキャッキャッとはしゃぎながらタイガーウルフに乗っているのを静かに眺めていた





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