第152章 闇の横顔と試練の真実

…………ホラーハウスの真実…………



世の中には知らない方が良い事も沢山ある………………けれど…………


隣で涼し気に長い脚を組んでいる彼が直接的に関わっているかもしれないと思えば私は席を立っていた


ゴクリと唾を飲み込んで掲示板に近付けば貼り出されていたのは新聞の切り抜きで冷や汗が背中を伝う



…………新聞という事はやはり本当に…………



【優雅な一族突然死】


私は静かに視線を走らせた



五年前に一族が一斉に死亡、事件視されていたが検死結果から他殺の証拠は一切見付からず事件は迷宮入りと締め括られていた


そしてもう一枚の切り抜きは二年前【一族惨殺事件】と大々的に書かれていてシリアルキラーによる残忍な事件の全貌が書かれていた

犯人は捕まったらしいがそこに写った写真は間違い無く先程まで私達がいたお屋敷で


私は何を思えば良いのやら解らぬままに固まってしまった



そんな残忍な事が実際に起きた場所に私達はいたのだ



…………内容的に前者はやはり……………









「何見てるの？」



「…………っ！！！」




掲示板の前で立ち尽くす私の背後にはいつの間にか彼が立っていた



「本当悪趣味だよね。」



私の後ろから新聞の切り抜きを読んだらしい彼は彼自身が関与した事には触れずシリアルキラーを鼻で笑った



「そろそろショーが始まるってさ。」