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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第152章 闇の横顔と試練の真実




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賑やかな雑踏に意識が浮上して瞼を持ち上げれば普段より随分高い位置から床が見えて

ぼんやりしている内に最後の記憶を思い出した私は彼の肩に担がれているのだと気が付いた


みぞおち辺りに感じる鈍い痛みからお姫様抱っこにして欲しかったとチラリと思ったけれど

気絶して足を物理的にも引っ張った手前黙る事にして


おずおず声を掛ければ彼は軽々私を床へ降ろしてくれた




「おはよう。」


「………お、おはようございます………すみません」


「別に。」



見渡せば其所は待ち合いコーナーで私は知らぬ内にお化け屋敷をクリアしたらしい


……………正確には彼が、だが失格にはなっていないそうだし私なりには精一杯頑張ったと思う………


いや、今考えると正気じゃ明らかに無理だった



色々真相は謎のままだが知らない方が良い事はきっと世の中には沢山あるのだ…………



待ち合いコーナーを見渡せば私達の他にも家族連れやカップルが寛いでいた



皆あのお化け屋敷をクリアした猛者なのだと思うと異世界人の強さに呆気に取られる

私の世界なら不謹慎極まり無い悪趣味な試練だと思うけれど

さすがにここまで過激では無いにしろイギ○ス何かではホラーツアーやお化けの出るホテルが観光として存在するらしいし

異世界人は私の世界の海外文化に似た物を持っているのかもしれない





………………それにしたって…………



私は家族連れをガン見していた


あの子なんてまだ10歳にも満たないくらいじゃないか……………?

無邪気にはしゃぐ笑顔から想像も付かないが本当にお化け屋敷をクリアしたのかと思うと勇ましいにも程がある…………



あのカップルも…………?


どう見たって清楚で和やかな雰囲気のカップルだが、あの二人も猛者なのか…………



なんて物思いに更けながら人間観察をしているとふと目に止まった一角


【ホラーハウスの真実】なんて書かれた掲示板の下に何やら貼り出されているのに気が付いたのだ




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