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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第152章 闇の横顔と試練の真実



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ピエロの被り物を被った男を見た途端自身に抱き付いていた彼女は身体の力を無くしてしまった



(…………まぁ、良く頑張った方かな)


咄嗟に肩へ担いだので衣服も汚れていないだろう


間抜けなピエロ男へは麻酔針を投げた


彼女同様意識を手放した所を跨ぎ廊下を進む



この屋敷内に自身等の他気配は二つ

その内一つが背後から近付いている事には気付いていたし

もう一つが動かない辺りから察するに交代で仕事をしているスタッフだろう事も察していたがわざとらしく付け回されても面倒なのだ


そもそもアニマルショーにもホラーハウスにも毛ほどの興味も無いが彼女が自ら苦手とするホラーハウスに挑戦してまで見たいと望むのだから付き合った


……………それがまさか以前仕事で訪れた屋敷だなんて誰が想像するだろう


ファミリーネームや写真……所謂謎解きに関わる物は恐らく全て創作された物だ


恐らく、という程自身は過去の仕事に興味が無く、記憶していなかったが

実際には五年程前に依頼されたと記憶している


そんな事は至極どうでも良いのだが彼女がその真実に迫った時の表情を思い返して笑みが漏れた



本来自身より強い者に対してその力を感じた時生物は一様に怯えを見せる


しかし彼女は自身に全くの恐怖も感じていなかったのだ


思い返して見れば彼女は初めからそうだった



突き当たり、最後の扉を開いて彼女が意識を失っていて良かったと思った




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