ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第152章 闇の横顔と試練の真実
………………まるでホーンテッ○マンションだ………………
今までに無く乱雑に散らかった部屋は埃を被っているのに先程迄本当にパーティーをしていた様に人の気配に満ちていて私はとにかく心の中で祈りを捧げていた
彼はその間にも謎解きをしようと部屋を徘徊し、私は胃が爆発しそうに痛む
(お邪魔してしまってすみません………ごめんなさい…………っっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
広いリビングルームの窓から入る僅かな光だけでは全体を見渡せず隅の暗闇から視線の様な物を感じて止まない
唯一救いなのが部屋を包む空気が冷たいものでは無い事くらいで異様な事には変わり無いのだ
ゾッと総立つ鳥肌をそのままに目を瞑り只彼の赴くままに引き摺られる私は静かに涙を流しながら息を殺して一刻も早く部屋を立ち去れる事ばかり考えて
途方も無く感じた時間が実際どれくらいだったのかは知らないが
「答え二つ見付けたよ。時計が止まったのは21時47分、最後の晩餐はローストビーフ。」
彼の言葉も耳に入らぬまま祈りを捧げていると不意に背後から足音がして訳も解らぬまま飛び上がる
私達以外には誰もいない筈の屋敷
その中で私達以外の足音が響くなんて怪奇でしか無く
限界を超えてバクバクと脳迄脈打つ心音と激しい恐怖からの嘔吐感
………………やはりパーティーを妨害されてお怒りなのだろうか…………ッ
………………いや、そもそもはっきりとはわからないが犯人が本当に彼ならそれ所では……………
彼がかざした懐中電灯が人の姿を写し出したその瞬間
私は恐怖のあまり意識を手放していた