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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第152章 闇の横顔と試練の真実




__________"




勝手知ったる様子で広い階段を登った彼だが、それでも真実を語ろうとしなかった



今更本当か嘘かなんて私には何の問題も無くなっていて



……………それよりも……………




「イ………イ、イルミさん謝った方が良いと思います」


「何で俺が?」



長い廊下を進んで行く内に一際大きな扉の前に行き着いたのだが


部屋の中から明らかにパーティーでもしている様な賑やかな声が聞こえるのだ


電気も通っていない屋敷内には異様なまでに楽し気な話し声や笑い声は不気味の他ならず震え上がる



彼の仕事を考えるならプロ中のプロだし自分の最後にも気付かずにいる可能性があるのではないだろうか…………


だとするならば未だ彼等は永遠の時の中で生前と変わらぬ生活を……………



私はそこまで考えて震えが加速する


この部屋の中に一族が勢揃いして気分良くパーティーしていたとして突然私達がお邪魔をしたらそれこそお怒りになるのでは………?



「…………こ、この部屋は止めましょう…………っ」



……………しかし………手遅れだった………



涙ながらに声を絞り出したと同時、彼の手によって躊躇無く開け放たれた扉の先は雨音が響くだけの広いリビングルームだったのだ


まるで灯りを消した様に一瞬にして雑踏が無くなった事に全身の鳥肌が立ちいよいよ足がすくむ



「扉開けたら消える仕様なんだよ。」



なんて平然と私を引き摺り歩く彼にがっしりしがみついて私はしくしくと泣いていた





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