第151章 好奇心の先

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雷が空を走る悪天候



私達は私の強い希望からアニマルショーのチケットを手に入れる為試練なる物を受ける事となった


幸いにも私の愛するダーリンは全知全能ムキムキアサシンだ


試練の全てを彼に頼り切るつもりで意気揚々と案内されたテントの裏


こうまでしてもったい付けられては尚のこと見たくなるのが人の性だろう







………………………しかし私は後悔していた








ピカッと光った黒い空の下佇む立派な洋館



私達を待ち受けていた試練とはお化け屋敷の攻略だったのだ




「………………ちょっ……………無理無理無理無理無理無理！！！！！」



「俺はどっちでも良いけど。」



ガタガタ震える足と彼の溜息……更に拒否を示しているのににこやかに続く説明に私は軽くパニックになっていた




何故アニマルショーに入る為の試練がお化け屋敷の攻略になるんだ！！！！！

そんな事想像もしないに決まってるじゃないか！！！！！



大体お化け屋敷を攻略しなければ見られないショーとは一体どんなショーなんだ！！！！




私は心の中で叫びマナーモードの様に震えているのだがスタッフの方は全くの素知らぬ顔で淡々と話を進める


表情ばかりはニコニコしているが雰囲気的に有無を言わさない圧を感じて止まない…………っ




「度胸試しみたいなものですので……」




只の度胸試しと軽く言ってくれるが私にとっては苦手のど真ん中なのだ


そんなにサラリと説明をされても困る……………っ


頭の中は恐怖やら悪態で溢れて大混乱だが私がこの場から頑なに逃げ出さないのは益々ショーへの興味を惹かれたからだった


一体どんな猛獣がどの様なショーを繰り広げるのか………


ここまでして人を選別するのだからそれはそれはスリリングなショーなのだろうけど……とにかく好奇心が擽られて仕方がない



……………くそぅ……………これがここのスタッフ達のやり方か……………っ