第151章 好奇心の先

相当危険……………腕と度胸…………？！？！


そんな事………チラシには…………



ポシェットから四つ折りにしたチラシを取り出して隅々まで見てみれば小さな文字で書かれた注意書き


【尚、大変危険なショーですので心臓の弱い方や腕に自信の無い方はご遠慮ください】



私は暫くチラシを見詰めて呆けた顔のまま彼を見上げた



「ショーを見る為には試練を受けて合格する必要があるらしいのだけど……………どうする？」


余裕たっぷりに首を傾げた彼






…………どうするも何も……………私はかなり非力だ……………



チラシに写ったトラのキメラ



……………しかし………………私が非力でも私には彼が付いているッ！！！！！！



他力本願で上等だ




それに…………心臓の強さだけは自信がある！！！！！



何せこの世界にやって来て驚愕の連続なのだ


多分私の心臓には剛毛が生えているだろう

そして彼の心臓はきっと鋼だ






「見たいです！！私絶対に見たいです！！だから私を守ってくださいっ！！！」


「わかった。」







こうして私は地獄への一歩を踏み出してしまったのだ