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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第150章 本当の笑顔







毎日の日課だったゲームは13歳で終わりを迎えた






13歳からあたしに一任されていたのは性技術訓練



まだまだあどけない彼に女性の身体を教えたのはあたしだった


何度も何度も肌を重ねて隅々まで互いを知り尽くした


抜かり無い様に数え切れない程に




他人との接触が苦手な彼が唯一その身体に触れる事を許す他人はあたし以外にいなかった


日に日に逞しく成長する彼を誇らしくも可愛らしくも思っていた



あの子に捧げたのはあたしの人生


そしてあたしが得たのは母性と同時に異性としてあの子を愛する気持ちだった






心地好い風が髪を撫でてホワイトボックスが解除された気配に配置したトラップが作動する




成長した彼の実力を残念ながらあたしは知らない


彼が18歳になった時あたしはゾルディック家での任務を全うして屋敷を去った



だから数日前のあの日あの子と再会した時は幻でも見ているのかと思った

もう一生彼の姿を見る事なんて無いのだとそう思っていたけれど



随分背が高く成っていた

随分髪が伸びていた

随分大人の男性に成っていた



懐かしくて愛しい瞳がまたあたしを見詰めて


…………あぁ、生きてくれていた


そう思うだけで涙が溢れそうだった





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