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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第149章 私がかける言葉





__________"


翌朝05:17



彼の静かなアラームの音が響くベッドルーム


いつもなら彼が声を掛けるまで爆睡を決める私だが気を張っているせいか彼より先に目覚めた


規則正しい静かな寝息を立てる寝顔にそっと触れれば彼は緩やかに瞼を持ち上げた


まだ半分夢を見ている様に長い睫毛が瞬きをして私の手を確認する様に重ねられた大きな手



「………ん……おはよ……」


普段よりぼんやりとした呟きにおはようを返せば彼はゆるゆると上体を起こして伸びをした



「珍しいね沙夜子が起きるなんて。」


長い前髪を鬱陶しそうにかき上げながらアラームを切る彼



「何か起きちゃいました………あ、コーヒーいれますよ!私も一緒に紅茶飲む」


「うん。」



身支度に入る彼をベッドルームに残して淡い朝日が薄く照らすキッチンで私は昨夜を振り返っていた



作り過ぎた夕飯は結局残ってしまったが彼はフードファイター顔負けの食べっぷりを見せてくれた

上品ながら淡々とあの身体の何処に消えているのか全く謎だが、かなり無理をしてくれたのだろう

優しいなぁと染々思う


その後メロメロにする方法というやつを幾つか実践した

1,マッサージ

2,耳掃除

3,抱き付く


マッサージは以前にもした事があったし難なくクリア

抱き付くのも恥ずかしかったが無事に成功


しかし耳掃除は初めてだった

正直私にさせて貰えるのか不安だったが彼はすんなりと身を任せてくれて何気に初めての体験にドキドキしたりして


彼は普段より少しご機嫌な様子でめちゃくちゃ可愛かった




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