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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第149章 私がかける言葉







…………私の優秀な頭脳は彼との思い出を鮮明に覚えていても日付まで記憶出来ている事の方が少なかった

初めて手を繋いだとかキスしたとか言ってもきっと大丈夫だろうけど……彼の記憶力は侮れない

変に嘘記念日を作るより未知の文化を仕立て上げる方がバレるリスクが無いだろうと咄嗟に思ったのだ



好きな人が絡む記念日ならお洒落も自然な気がするし何より今の彼に真相を知る手段は無い



私の言葉に静かに耳を傾けながらハンバーグを一口運んだ彼は少し表情が和らいで見えた




「……それにしても多過ぎるよ。」


「それは……そうですね、失敗」



「美味しいけどね。」


「………っありがとうございます!!」



変な嘘を付いてしまった事を後ろめたく感じながらも素直に嬉しくて弾んだ声に彼はクスリと笑って


私達は実に穏やかな夜を過ごした






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