• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第149章 私がかける言葉




__________"




「……………ただいま。」


「お帰りなさい!」



彼は普段よりちょっぴり気合いの入った私の姿に僅かに眉を反応させた



(………可愛いと思ったのか?!そうなのか?!)



じっと向けられる瞳の視線を浴びながら満面の笑みでキッチンに走る

彼は私の変化に瞬時に気付いてくれた

何を思っているのかは無表情な顔から読み取れないが気付いているという事が重要だ………



気合いの空回りで作り過ぎたお料理を温め直してダイニングテーブルに運べば隙間無く埋め尽くす量の多さに彼の動きは静止していた




「お疲れ様です!さ、食べましょう!」


「……お疲れ。」



ズラリと並んだハンバーグ、唐揚げ、タコさんにしたウインナーとミートボール、シーザーサラダにパンプキンスープ、野菜と牛肉のパスタ



「………随分と作ったね。」



ポツリと落ちた呟きに流石にやり過ぎたと思う

それでも「いただきます」と日本式で両手を合わせた彼はチラリと私を見た後にフォークを持ち上げた


「ちょっと張り切って作り過ぎてしまいました……すみません……」


タコさんウインナーをフォークに刺してじっと向けられる視線に苦笑いを浮かべると


彼は何か思考を巡らせる様に視線を漂わせた後僅かに眉を潜めながらウインナーを頬張った





/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp