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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第148章 宣戦布告






05月16日



私の嫉妬心は膨らみに膨らんで爆発しそうだった



彼は初恋の人を私だと告げたし初恋人も私だと話した

彼から感じる愛は確かで疑う事も無いけれど


数日前に出会った彼の専属メイドであったと話したランさんという女性に私はかつて無い激しいジェラシーを抱いていた

そして、それと同時に彼に対してもかつて無い苛立ちを覚えている………





昨日は酷かった


帰宅を待ちわびた私がチャイムに駆け寄り嬉々として扉を開けば彼はランさんと二人肩を並べて立っていた

たまたまフロントで顔を合わせたのだと短く簡潔に言われて急ごしらえながら粗相が無い様に食事を用意して赤ワインで乾杯した私達


自分でも嫌なモヤモヤはあったけれどそれには気付かないフリをして



やはり屈託無く笑うランさんだが溢れる妖艶さが羨ましい様な妬ましい様な嫌な気分で自己嫌悪になりあまり良い食事とは言えなかった

彼の気の抜けた表情が私を余計にそうさせたのだ



私は器の狭い女なのだと思う

彼等の関係を理解した上でそんな気持ちになる自分が嫌だった




だけど………………




私が洗い物をしている時にチラリと確認した二人の姿が今も脳裏に焼き付いて離れない



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