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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第25章 ヨークシンの体育館






そして私はもうひとつ彼に見せなければならない物を思い出す
リュックから彼に見えぬ様に引っ張り出して後ろ手に持って近付く


「……………イルミさん」


私の表情から何かを察したのかすっと瞳を細めた彼の目の前に


「じゃじゃーん!!!!」


効果音と共に彼の写真集を突き出し


「下らないゴミだね。」


と彼が言うまでの秒数は0.02秒にも満た無かった


………………ゴミだと……………?!



全宇宙で最も美しいと私が崇める彼が悩殺ポーズを決めた写真389枚を収録したその名も『イルミ・ザ・ビューティー・ヘブン』サブタイトル(神の最高傑作)がゴミだと……………………?!



彼を見てみれば表紙に書かれたタイトルを読んだのか眉を潜めて思い切り怪訝な表情を浮かべていた


………何だ…………何が不満だと言うのか…………




「ゴミじゃありません………イルミ・ザ「読まなくて良い。」



秒速でバッサリである


「何が………何が気に入らないんですか!!!」


彼が居ない世界で私がどれだけこの写真集に話し掛けたかなんて彼は知らないのだ

……………まぁそれはさすがに引かれてしまいそうなので話さないが
写真集を作るとは話していたので完成形を見せたのに彼は怪訝な表情を崩さなかった


「全て気に入らない。早く仕舞いなよ。」


「………………はい………。」


私と彼はこの写真集に関しては相容れ無いらしい………

悲しい事だが彼本人と彼の写真集について争うのもどうかと思うので静かにリュックに仕舞った




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